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夜のピクニック

 公開 2006年 9月 30日    企画・製作 ムービーアイ

 監督 長澤雅彦            原作 恩田陸

 出演 多部未華子  石田卓也  郭 智博  西原亜希  加藤ローサ

     貫地谷しほり  松田まどか  柄本 佑  高部あい  南 果歩

 
 撮影期間 2005年 7月20日~8月31日,12月2日 
 
               ※ 6月18,19日 歩行リハーサル 60k


 私が夜のピクニックという映画を知ったのが、2006年の9月頃です。
偶然に公式サイトを見つけ、高校の行事としての歩行祭というのに惹かれ、
観てみたいなと思いましたが、その時には多部さんの印象も薄く、
珍しい名前だなくらいにしか記憶に無く、結局は見に行きませんでした。

 翌年にすみれの花咲く頃を、これまた偶然に観て、出演している子の名前が多部未華子
さんと知ってどこかで見た事がある名前だなと思いあたり、もう一度サイトを見にいって、
今度はどうしても観たくなり、すぐに観ました。

 この作品が本屋大賞に選ばれたとかの知識は全くなく、原作も読んでいなかったため、
素直に映画に入っていけましたが、1回観ただけではストーリーがしっくりと頭に残って
いませんでした。
 ただ、自分の高校時代の思い出がやたらと脳裏に浮かんできたり、甘酸っぱい感情が
不意にこみ上げてきたりして、懐かしい記録映画を観たような感じでした。


ということで、まあ良く出来た青春映画くらいの印象でしたし、多部さんの印象も
すみれの時程のインパクトはないけれど、何か印象に残る子だな、くらいだったと思います。

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 私が多部さんを好きになったのは次に観たルート225ですが、
後日原作を読み再度観た時には、最初の感想と基本的には同じでしたが、
登場人物への理解度がまったく違っていたし、その時点ではすでに好きになっていた
多部さんが演じる甲田貴子がいきいきとして見えてきて、この作品が好きになっていました。


 原作が本屋大賞受賞作品であり、主演がブルーリボン新人賞をとった多部未華子に
蝉しぐれでの演技が評判になった石田卓也ということで、注目度もそれなりにあった
だろうし、力も入っていたとは思いますが、結果的にはこの映画も興行が芳しくなく、
多部さんにとっては残念なことになってしまいました。

 この映画も、派手なシーンや出来事もなく、キャストもこれまた恩田さんの要望で、
アイドル系はいなくて地味なうえ、ストーリーの関係で、主役二人のセリフも少なく、
2時間、観客を飽きさせずに映画に集中させることはすごく難しかったと思います。

 私が最初に感じたようなノスタルジーを感じてくださる人には良い作品だと思いますが、
そうでなかった人には、ただただ退屈で苦痛の時間でしか無かったかもしれません。

 原作自体もどちらかというと、若者が読む青春物語というよりも、青春時代を懐かしむ
年代になった人のための視点で書かれた物語だと思います。

青春の真只中にいる高校生にあんな大人びたというか、(クサイ)セリフを吐かれたんでは、
若い人の多くは共感し難いでしょう(笑

 私は原作に出てくる沢山のセリフに、ああそうだ、そうなんだよとか、
そんなこと、あの当時には思いもしなかったけど、そうだったんだとか、ほんとに
懐かしいやら、悔しいやら、様々な思いが湧いてきて、そこに映画の映像が重なってきて、
言いようの無い幸せな気持ちになれるのです。
もう、映画も原作も両方が大事な作品になってしまいました。


                   conf_photo-01.jpg

 多部さんは、セリフも少なく演技も融との確執を表現するためにか、暗い表情が多くて、
知らない人がこの作品を観て多部さんを好きになることはあまり無いのではないかと思います。
この映画に注文をつけるとしたらそこのところではないでしょうか。
 二人の関係を示唆する場面以外のところでは、もっと二人を普通の高校生らしく描いたほうが
より魅力を引き出し易かったと思うし、二人が耀けば、もっと感動できたはずです。

  多部未華子という天才(恩田陸)を抜擢しながら、
             その才を生かしきれなかったのが残念です。

 

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2件のコメント

[C1188] 買いましたぁ

いつもマイペースなタイミングでコメントして、スミマセンです。

こちらのコメントを見て、メイキング映像が観たくなって、ついにDVD特別版を買ってしまいました。

作品のほとんどは屋外、それも1000人のエキストラを引き連れて、歩く、歩く、ただ歩く。メイキングを観て、ますますこの作品が好きになりました。

最初に観たときは、前半の1時間ほどは退屈~、杏奈のおまじないもイマイチよくわからないし。夜が更けてからは俄然面白くなったけど、でも、そんな程度の印象で、決して100%お気に入りの作品ということはありませんでした。

でも、その後、原作を読んで、「ピクニックの準備」を観て、CDを聞いて、本編を何度も観るうちに、どんどんこの作品にはまっていきました。

共演の石田卓也さんや郭智博さん、西原亜希さんに貫地谷しほりさん、松田まどかさん、みんないい演技をしていたし、多部さんははじける役じゃなかったこともあって、他の作品ほど多部さんの存在感を感じなかったことが最初は不満でしたが、今観ると、ホントよかったです。

貴子と融の和解、美和子や杏奈の友情、忍のくさいセリフ、亮子や高見の面白キャラ。お気に入りのシーンは数知れず。今ではお気に入りの作品です。
  • 2008-05-19
  • TeaTime
  • URL
  • 編集

[C1192] 大歓迎です

>いつもマイペースなタイミングでコメントして
いえいえ、こういうコメントを期待して作品別のカテゴリーを増やしていますので大歓迎です。

私も観るたびにこの作品が好きになってきましたし、今では音楽が流れただけで、
涙がでそうになってしまいます。
この作品は原作と映像がお互いを補完し合う様な珍しいケースではないかと思えてきています。その上ファンにはメイキングがあるしピクニックの準備もある。
ぜ~んぶ合わせてこその夜のピクニックだと言えるのかもしれませんね(笑

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落陽

Author:落陽
趣  味 : 多部道楽

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