Entries

多部さんと『秘密』

 なにやら怪しげな題名をつけてしまいましたが、別に多部さんの秘密をあばこうと
いうような記事ではありません(笑

 先日買った多部さん推薦の、東野圭吾さんの本の話です。一緒に買った伊坂さん
の本よりも先に読んだのは物語の設定に興味が湧いたからですが、10代20代の
頃にはよく読んでいたミステリーも最近はとんと読まなくなっていましたので、東野
さんの名前は知っていましたが作品を読むのは初めてでした。
(ドラマのガリレオは少し観ましたが)

 バスの事故に遭ってしまった母と娘。
死んだはずの母の魂が娘の体に宿り、表向きには娘としての人生を生きていかなければ
ならなくなった母。
しかし夫にとってはかけがえの無い妻であり、精神的には夫婦としての生活がある。
妻と娘の二つの人生の間で揺れる心。
そして驚きの結末。

 文章的にはあまり好きなタイプではありませんでしたが、話はとても面白かったし、
読み終わったあとに、大きな余韻を残してくれる作品でした。
こういう気持ちの良い深い余韻を与えてくれる小説というのはいい小説だということ
なんでしょうね、いろんな事を考えてしまいます。


 そしていつもの如く、

 多部未華子さんで映画化したらどんな多部さんが観られるのだろうかという妄想が
湧いてきます。

 この作品では母と娘、父と娘、夫と妻ほか周りの人々によっていろんな関係があり、
それぞれの状況によって違う人格を表現しなければならないし、大人の夫婦関係という
多部さんにとっては未知の世界への挑戦という難しい演技が要求されます。
もちろん大人の性の問題や男の性女の性の話題も当たり前に出てきますし、演じる年齢も、
11才から36才(精神年齢ですが)までと幅広いので大変ですね。


 実際、チョコレートコスモスに匹敵するくらいの演技力が要求されるような気がします。

 この作品はもうすでに映画化されていまして、広末さんが演じていらっしゃるらしいの
ですが、ストーリーは娘の高校生時から始まるようです。
やはり小学生からというのは普通では無理がありますよね。
どんな作品だったのでしょうか、また観てみたいと思います。

 私が思うに、今の多部さんなら小学生も何とかこなしてしまうのではないかと思えて
しまうのですが、さすがに無理でしょうかねえ。最近の写真を見ていると、絶対に無理
だとは思わないのですが(笑い

無題b


 しかしこの作品は私を妙にドキドキさせてくれます。

 夫としての自分と娘の体を持った妻との精神的な関係がリアルな感情として迫ってきます
から、この作品もどちらかというと、大人の方のほうがより深くこの物語の世界に入っていけるし
より細やかな心のゆれを感じとれるような気がします。
ただ最後はきついですね、つらいですよ。



 多部さんなら、こんな難しい役もこなしてしまう気もしますし、
なによりも多部さんが演じる大人の女性を観てみたいんです。
多部さんなら、ああそういう見方もあるのかなるほどなあと言うような解釈も
してみせてくれるかもしれませんしね(笑



 この作品は妄想が難しいんですよ。

 娘が多部未華子さんの体というのはスムーズに想像できるのですが、
その精神的内面が36才の女性でしかもお母さんという画がどうしても出てきません(笑



 こういう話は大抵娘が中心ですが、もし設定を男の子にしたらどうなるのでしょうか。
 
 息子の若い体を持った経験豊かな男の魂。

 どう考えても純なストーリーにはならない気がしますね、どちらかというと
とんでもない作品が出来そうです(笑 




この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://r125rakuyou.blog18.fc2.com/tb.php/233-4856d908

0件のトラックバック

20件のコメント

[C1140]

> この作品はもうすでに映画化されていまして、広末さんが演じていらっしゃるらしいの
ですが、

タベシャに書かれていた秘密ってあの映画の原作だったんですね。
あの映画は随分前にDVD買って観ました。
あの結末が本当に旦那のためになったかどうかは微妙だけれど、物語の区切りとしては良かった。

>息子の若い体を持った経験豊な男の魂。

聖者と呼ばれるような心の持ち主として描いたとしても面白い作品は描けそうです。

>小学生

小学生はちょっとキツいように思います。
中学生に見える小学生の役なら問題ないと思いますがw
広末さんも当時18か19でしたから多部さん演じる36歳も有りだと思いますよ
  • 2008-05-17
  • とす
  • URL
  • 編集

[C1141]

DVDを買って観たくなるほどいい映画だったということでしょうか。
広末さんの演技をみたら多部さんをイメージし易くなるのかな、
私はレンタルで観てみます(笑

あの結末はすごいですね。最後の最後で作品に凄みを感じてしまいました。
  • 2008-05-17
  • rakuyou
  • URL
  • 編集

[C1142]

>DVDを買って観たくなるほどいい映画だったということでしょうか。

いいえ、そういう意味はありません。
面倒くさがりな私にはレンタルだと返すのが面倒で、そして映画館が嫌いなので観るならDVD買います。
評判が良かったので買って見ました。

>私はレンタルで観てみます(笑

ちなみに娘さんと一緒には観ない方が良いかもしれませんw

>あの結末はすごいですね。最後の最後で作品に凄みを感じてしまいました。

映画と原作は違う点があるようなんですが、原作を読んでいないので最後が同じかどうかは私は把握していないんです。
ただ予想を裏切って思わぬ展開で感心しました。
  • 2008-05-17
  • とす
  • URL
  • 編集

[C1149]

>ちなみに娘さんと一緒には観ない方が良いかもしれませんw

いろんな意味でそう思います。
集中して観ているときの独り言が一番怖いですから(笑

[C1151] (笑)

>集中して観ているときの独り言が一番怖いですから(笑

先日も何気ない一言で引かれるという話をされてましたもんね。
  • 2008-05-17
  • とす
  • URL
  • 編集

[C1152]

多部ちゃんの映画!やっときましたね〜〜(*´Д`)
公開は2009年4月ですか〜、多部ちゃんハタチなってますね〜。
う〜〜ん。楽しみです。

僕は筋金入の情報音痴なのでrakuyouさんのページにはいつも助けられています。
ありがとございます〜〜。 (-人-)


今日たまたま、長塚京三さんと、映画評論家の蓮實重彦さんの対談を読んでいたら、
”これ、多部ちゃんに当てはまるんじゃないの!”って思うとこがあったので、長いけどちょっと引用しちゃいます。(>▽<;)

アクターズスタジオ系の俳優(マーロン・ブランド、ポール・ニューマン、ロバート・デニーロ、アル・パチーノなどなど)より、西部劇の王者ジョン・ウェインのほうが役者として断然イイ!って内容ですが、僕は、ジョン・ウェイン=多部ちゃんとして読んじゃいました。

長塚『アクターズ系の俳優なんかが、しばらく前から主流みたいになっていますけれども、僕はアクターズ・スタジオ系の演技というのは、おそらくいわゆる新劇から来た演技術とか俳優術というものに見られるように、素人に向けて「こうしろ、ああしろ」という初歩的なノウハウを教えているような気がしてしようがないんです。だから、これがいくらうまくても、西部劇をやれる人はいない。
ジョン・ウェイン(=多部ちゃん)は、何を考えているかわからないが何もしないでいられる。それは肝が太いのか、ただ単に鈍感なのか、わかりませんが、演劇でも映画でも、どこか本来間尺に合わなければいけないのに帯に短しみたいなフラストレーションの多い現場でやってるときに、ツーッと何もいわずにただ立っていてどうだというような、あるおさまり方をしないとしのいでいけないというふうなことになってくると、いわゆるアクターズ系の表に出す表現というのは、非常に卑小なものに思える。〜略〜』

蓮實『アクターズ系の役者が何を崩したかと言いますと、人が立ったまま無言でものを見るということだと思うんです。マーロン・ブランドなど見るためには神経症的に悩まなければいけないと勘違いしていて、それはそれとして受け入れるのですけれど、最後に喧嘩したときどちらにつくかと考えると、やはりいつもジョン・ウェイン(=多部ちゃん)のほうです(笑)。〜略〜高倉健のあの立ち姿は、何か多くのことをひそかに観客に期待していて、女々しいという感じがする。それとジョン・ウェイン(=多部ちゃん)の立ち方とは違うんだというところの説明がなかなか難しい。』

長塚『〜略〜どんな凡百の西部劇に出てくる俳優さんでもちゃんと立っているというのは、〜略〜(多部ちゃんが)言葉とか所作で短絡的に手っ取り早くやってしまうのではなく、少し無理をしているような、頑張っているようなところが僕は好きなんです。』

(蓮實重彦『映画狂人のあの人に会いたい』より)


僕は、多部ちゃんは"綿密にリーサーチして役になりきる"っていういわゆる演技派ではないなって思ってて、雑誌に演技力があるとか書かれていると、ちょっと?な感じがしていました。一本調子のダイコンとも取れるのになんでこんなに演技に説得力があるのかな〜って疑問符がついいてましたが、多部ちゃんは稀有にカワイイ稀有な役者だからさ!って安易にかたずけていました。でも今日は目からウロコ。

多部ちゃんはまっすぐ立って、西部劇のできる役者だってことで!うんうん。
ジョン・ウェインはダイコンと言われたけど、多部ちゃんは演技派ってゆわれてる。
多部ちゃんにとっていい時代なんだな〜って嬉しくなりますよ。(・∀・)

でも、多部ちゃん、『地球危機2008』とか、ナレーションだといらぬ感情移入(アクターズ系?)が入ってるクサいかも。『鹿男』でもそう。余計な”演技”に目覚めないよう、これから要注意ですぜ。
とりあえず、『絶景!アジア紀行』が多部ちゃんの演技のリトマス試験紙ダ!(僕、何様?)








[C1153] いやあ、いい記事ですねえ

ユニゾンさんの感性も素晴らしいですね。

多部さんは、演技している時には振り返るタイミングだとか立ち位置などを
考えていたり、廻りのスタッフさんなどを観察していると言うような事を
言っていましたが、私は素直には納得していません。

やはり何か特別なものを感じてしまいますよね。
この記事も一つの答えかも知れません。

多部さんにメールして意見を聞いて見てください(笑
 


[C1154]

>いやあ、いい記事ですねえ

ありがとございます〜 (-人-)

>多部さんは、演技している時には振り返るタイミングだとか立ち位置などを
考えていたり、廻りのスタッフさんなどを観察していると言うような事を
言っていました

長塚京三さんもこんなこと言っていましたよ。

『僕は、数を数えるのに近いような時間の刻み方をするんです。だから、あまりここでこうとかああとか、エクスプレッションするのではなくて、ただ台詞を言う。そういう変なやり方でやっているんです。』

>やはり何か特別なものを感じてしまいますよね。

『僕は演技の学校にも言っていないし、師匠にもついていないので、遠い記憶というか居心地のよさみたいなものにすがるしかないんです。〜略〜僕は、俳優をやっていて、必ずしもいい題材ばかりに恵まれるとは限らず、どうしても閉塞状態になったりするときに、やはりジョン・フォードのものなんかをビデオで見たりして、「まあ、何でもいいんじゃないかな」という、非常に大ざっぱな気持ちになれるので、ジョン・フォード頼みなんです(笑)。』

多部ちゃんは”アニー頼み”だったりして。舞台では自分の芝居じゃないときもまっすぐ立っていないといけないですしね。
カメラがむいてなければ休んでていい映画やドラマとは筋金がちがうのかもです(笑)。
アクターズ的”余計な演技”って点でも、アニーには説明的な芝居はなさそうですしね。


と言っても、やっぱり多部ちゃんに感じる品性。
悠揚迫らぬ自身のようなもの。

これが演技がどうとかいう次元のハナシを越えてるんでしょうね。
多部ちゃんがみれるとなると、テレビの前に座るし、映画館にも駆けつける。
惹かれますね〜〜〜。(・∀・)

[C1155] 多部さんの演技論

多部さんは普段は開けっぴろげで、割と本音を喋っていると思いますが、
ことお芝居の話になると、非常に慎重になっていると感じています。

自分自身がまだ演技論どうこう言えるような者では無いという謙遜というか
一歩引いた姿勢を崩さないようにしているのでは無いでしょうか。

いつか、本音の多部さんの演技についての話を聞いてみたいものです。

>テレビの前に座るし、映画館にも駆けつける
みんな同じで、どんな理屈を述べようとも、単に好きって事ですね(笑

[C1156]

>雑誌に演技力があるとか書かれていると、ちょっと?な感じがしていました。

これはほぼ同感です。
なので多部さん宛のメールでは「多部さんの演技を観て気に入った」としか書いた事がない。

>一本調子のダイコンとも取れるのになんでこんなに演技に説得力があるのかな〜って疑問符がついいてましたが

>私は素直には納得していません。

これは小説新潮2006年10月号の「夜ピク」に関する対談で長澤雅彦監督が話している言葉が多くを説明しています。

多部「貴子を演じて難しかったのは、台詞が少なかった事です。貴子が感じた事は小説に書かれているんですが、原作でも脚本でも台詞が少ない」<以下略>
<途中省略>
長澤<〜省略>「こちらにしてみると、キャスティングの段階で、どういう佇まいなのか、ちゃんと考えて選んでいます。結局、その人以上にもその人以下にもならないですよ」<以下略>
<途中省略>
恩田「結局やってみないとわからない。」←確認の問いかけ
多部「考えてもしょうがない、って思ってしまうんです。」

あと画面の中での存在感と目の表情かな。
鹿男ではちょっとやりすぎだと感じる目の表情していたシーンもあったけれど。

多部さんは演技していないわけではなく、気持ちのトレースはしている筈なんですよ。
だから素で笑えと言われてもうまく笑えなかったりするけれど「役として笑っている」事は出来ている。
多部さん宛のメールでこれらの分析を書いて送った事がありますが、演技している一方で俯瞰でそれを客観的に眺めていて、周りの状況も認識している。
だから「ここで振り返るんだったな」といった思考が出来る。

>多部ちゃんは”アニー頼み”だったりして。

多部さんの場合は「今できる事を全力で取り組めればそれでいい」といったニュアンスの考え方が拠り所でしょうね。
  • 2008-05-18
  • とす
  • URL
  • 編集

[C1158]

演技論はできませんが、多部さんの演技について思うところを述べよという課題なら
少しは書けると思いますので、近日中に書いてみます。

こんなに早く、多部さんの演技について意見をいただけるとは思っていませんでした(笑

[C1162]

>近日中に書いてみます。

楽しみにしています。

>こんなに早く、多部さんの演技について意見をいただけるとは思っていませんでした(笑

もしかして私の意見? だけじゃないですよね。

>多部さんは普段は開けっぴろげで、割と本音を喋っていると思いますが、

これは自分に関してのみですね。
それ以外については自分は人に語るほどの事を知らないという姿勢ですね。
これは元からと言うよりそうなるよう心がけていると感じています。
だから過去のインタビューを読むと、この発言の後落ち込んだだろうなぁと思う事もあったり。

  • 2008-05-18
  • とす
  • URL
  • 編集

[C1163]

>でも、多部ちゃん、『地球危機2008』とか、ナレーションだといらぬ感情移入(アクターズ系?)が入ってるクサいかも。『鹿男』でもそう。余計な”演技”に目覚めないよう、これから要注意ですぜ。
>とりあえず、『絶景!アジア紀行』が多部ちゃんの演技のリトマス試験紙ダ!(僕、何様?)

ナレーションと通常の演技は違いますよね。
地球危機2008は自分の言葉として話さなきゃならないし、絶景!アジア紀行も同じ筈。

鹿男はもしかすると演技注文が入っている可能性もありますよね。
  • 2008-05-18
  • とす
  • URL
  • 編集

[C1167] 買ってきました

東野圭吾の作品を「秘密」を含め3冊買ってきて「秘密」を中間ぐらいまで読みました。
これ、男じゃないと分からない心理がいろいろと書いてありますね。

  • 2008-05-18
  • とす
  • URL
  • 編集

[C1170] どきどき

>男じゃないと分からない心理がいろいろと書いてありますね

この文章を多部さんが読んだのかと思ったらドキッとしてしまいました。
私の若かった頃と違って最近の女性にとってはこの程度の事は何でも無い
ことなんでしょうけれどもね(笑
  • 2008-05-18
  • rakuyou
  • URL
  • 編集

[C1173]

>私の若かった頃と違って最近の女性にとってはこの程度の事は何でも無い
>ことなんでしょうけれどもね(笑

昔からなんて事はない人も多かったのに、そうじゃない振りをしていただけ
という女子校出身者の言葉もありましたね。
  • 2008-05-19
  • とす
  • URL
  • 編集

[C3970] やっと読みました

皆さんのやり取りを読んで以来、ずっと気に掛かっていた「秘密」を最近やっと読みました。
後半は泣いてしまいましたが、娘のいるお父さんには辛い展開ですね。

ただ、多部さんがこの作品を読んだというのはどこかに書かれていたのでしょうか?
  • 2008-10-07
  • チンリー
  • URL
  • 編集

[C3972]

Tabesha 100 に書いてありますよ。

最近では、多部さんでの映画化はやめて欲しいと思い始めてます(笑

  • 2008-10-07
  • rakuyou
  • URL
  • 編集

[C3978] ありがとうございます

実はTabeshaすべてを急いで見たのですが、Tabesha 100 は2ページ構成だったので見落としていました。

> 最近では、多部さんでの映画化はやめて欲しいと思い始めてます(笑

同感です(笑

ただ、広末さん主演の映画版の結末は原作と異なっているそうですね。

  • 2008-10-08
  • チンリー
  • URL
  • 編集

[C3979]

近所のレンタルショップにおいてなくてまだ観ていないので分かりません。
申し訳ない・・・・
  • 2008-10-08
  • rakuyou
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

UTB:h(ヒロイン)

R125落陽

Author:R125落陽
趣  味 : 多部道楽

CalendArchive

全記事(数)表示

全タイトルを表示

FC2カウンター

マウスについてくる犬の足跡